先日関わらせている企業様のUIで、やっとコンポーネントが作れそうなところまで漕ぎ着けました。サービス初期の何もないところからスタートして結構な時間がかかったのでとても嬉しかったです。そこで「コンポーネントを作るのは難しい」と感じました。
最初にUIを作った時はペルソナに沿ったワイヤーフレームがある状態でした。ただ、サービスがスタートしてないのでもちろん仮想で「こう使われるであろう」という状態です。さらにサービス自体もどんなコンテンツに人気があるのか、ユーザーがどう画面遷移するのか見えない状態なので同じく使われ方を想像しながら作っていく感じでした。
そんな感じだったのでUIの制作は2段階を想定していました。1段階目は一旦ワイヤーフレーム通りに作ってみること。それでサービススタートしてみて、どう使われるかを見てみます。2段階目に利用のされ方を見て、実際の画面遷移や需要のあるコンテンツを計ってそれを元にUIを作ること。「やっとコンポーネントが作れそうなところまで漕ぎ着けた」というのは現段階が2段階目に到達している状態ということです。
1段階目はなかなか辛く、実際の使われ方がわからないのでUIを作るにも結構迷いが生じて大変でした。デザインを決める拠り所がないので「これだ!」となることが少なく、割とウダウダしてることもあった感じ。現在の2段階目はユーザーも見えてきて、コンセプトも実証を通して実のあるものなので作りやすくなっています。
また、サービス需要やユーザーの実態が見えてくるとブランディングもやりやすくなります。UIにおいては「エモーショナルUI」(言い方が正しいかはわからないですが)的な、ただ使いやすい・迷わないだけのUIでなく、少しターゲットに寄せたデザインを加味して、UI全体を通して「00代の○○が趣味の女性がターゲットなんですよ」的な方向に持っていくこともしています。
現状の2段階目でこのエモーショナルな方向と実利用に則したUIを作れたと自分では考えていて、それが「できた!」という感じで満足度高く思っています。それで「ここまで来れば大丈夫」と思ってコンポーネントも作り出しているのですが、逆に言えばこれくらいできてないとコンポーネントはできないので「コンポーネントを作るのは難しい」と改めて感じます。
時に最初からコンポーネントを作るようなネット記事とか見たことあるんですが、アレどうやってるんですかね…。サービス開始時の実際にユーザーがいない状態でデザイン決めてコンポーネントまで作ってしまうと、ユーザー実態に則したデザイン改良の時にコンポーネント丸ごと変える事になりそうなものですが、そうなるとサイト全体の大工事になってかなり大変そうな気がするのですが…。この辺ももう少し調べてみたいところです。
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