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執筆者の写真halfmoonjourney 小川

マッチのデザイン


かれこれ10年くらい前にファミレスのPRONTで見かけたマッチのデザインがとても好きです。

10年程度前のことなので現在もこのマッチがあるか定かではありませんが

表面にロゴ、裏面に炎のマークが入ったものです。

この裏面の「炎」のデザインを当時「とてもいいなぁ」と思った記憶があります。

今ならその理由をきちんとした言葉で説明できますが、

つまり「雰囲気を捉えていた」と思うのです。

煙草を吸いたい人がマッチを欲しいと思うのは、つまり「火」が欲しいわけで

そこにそのままマッチのモチーフを描かずに、ひとつ飛んでいきなり火のデザインを施したことで

おしゃれに見えた訳です。

この本質を捉えつつも対象をそのまま描かないところが粋でおしゃれ、となるわけです。

こういうデザインの仕方はたまに見かけますが、対象をよく見て本質を捉えることが

デザイン以前に必要になってくるのでなかなか難しく、プロと言えどここまでのことを

毎回落とし込むのは難しいことだと思います。

だから余計にこういうデザインを見かけた時に「ああ、よくできたデザインだなぁ」と

思うわけです。(注:ホントはデザインが良いのではなくてアイデアが良いのです)

街中でこういったデザインを見かけた場合、実はデザインの中ではとてもうまくできた

例と言っていいと思います。

なので僕はこういったデザインに遭遇すると半分とても幸せな気持ち、

もう半分はそれが自分にできなかった悔しい気持ちになります。


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