埼玉県のロゴを使った取り組みとして「LOVE bicycle SAITAMA」というものがあります。
なにやら埼玉県は「自転車発祥の地」であり「自転車保有率日本一」でもある自転車王国らしく、
その点を全国に発信する広報キャンペーンとして「LOVE bicycle SAITAMA」が誕生したとのことです。
「ポタ日和」というHPでも積極的に発信していますが「LOVE bicycle SAITAMA」という
直球のロゴが良い感じを出していると思います。
(参考:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/lbstop/index.html)
(ポタ日和:http://www.pref.saitama.lg.jp/potabiyori/)
なぜ良いかというと、
1.率直なネーミングで自転車に対する愛がすぐわかる
2.「埼玉県は自転車が好きです」という伝え方の裏に「自転車好きな人に県に来てもらう」という
明確な目標が見え、地域ブランディング的なことができている
特に2が重要でこのロゴや施策を通して「自転車が好きな人は埼玉も好きになる」という図式が成り立ちます。
こういったこともロゴを通してできる「地域ブランディング」だと思うのです。
そしてそういった思いを全て含んだ上で、自転車が好きな人に対してアピールできる
「LOVE bicycle SAITAMA」ロゴはよくできているなと。
こういったやり方は県の施策だけでなくても、例えば
コーヒー器具メーカーが美味しいコーヒー豆講座を開くだとか、
アウトドアメーカーがバーベキューをやっているような場所で無料でテント貸し出しだとか
本来の目的とはちょっとずれたところで施策を展開することで似たような効果を発揮できると思います。
ややしたたかなやり方ではありますが、こういった思いを束ねて簡潔に見せるようなロゴの使い方も
「自分達がどういった方達にどういう思いを伝えたいか」がはっきりと出ていて、かなり効果的なロゴの使い方だと思います。
これならば「買って買って!」と商売の色が出ずに自社のファンを増やせる効果的なやり方になります。