最近グラデーションが流行っている気がしてます。
特にどんな色のグラデーションでもいいわけでもなく、
水色→ピンク の組み合わせが良いように思います。
そう思ったのはビオレUのパッケージを見た時ですが、
「これを使うと綺麗になりそう!」という言葉にできない期待感を
この水色→ピンクのグラデーションで表現できているように思うからです。
こういう風に色や形、モチーフの選び方で商品特性をピンポイントに捕まえたデザインを
僕は「発明」と呼んでいます。
何故ならばこのデザインが今後この分野のスタンダードになる可能性があるからです。
とりあえずこれだけ使っとけばその商品っぽく見える という商品カテゴリのスタンダード。
わかりやすいところで言えば温泉ののれんに書いてある「ゆ」のとか。
あれもただのひらがな1文字ですが、何故かあれを見るだけでみんな温泉と判断する。
こういうデザインが作れると他のデザイナー達も自分のデザインに追随してくるので
デザインを作る側としてはデザイナー冥利に尽きます。
デザイナーが「シンプルに考える(作る)」とよく言うのは、こういうことです。
デザイナーと話す機会がある方は時折聞くと思うのですが、
上記のようなことを言っています。
そしてシンプルに考えるというのは、とてもコンセプチュアルな作業で
1回で核心をぐわっと掴む難しい作業です。
デザイナー以外からはとても見えにくい作業ですが、たまには難しいこともしております。