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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

デザイン力強化のためにデザイナーを雇う企業が増えてきている


最近駅なんかでもよく見るチーズタルト販売のBAKE。駅を歩いていてポスターや紙袋を見かけると「あっ、デザイナー入ってるな」とすぐわかります。一定以上のデザイン力ときちんとお金をかけて各商品毎に撮影をしているのがわかるので。また、サイバーエージェントは2015年にコーポレートアイデンティティ(CI)を刷新し、クリエイティブを強化していくと宣言しました。その後同社初のクリエイティブ担当の執行役員も出てきたそうです。

なぜ企業がデザイン力強化に動いているのか?

あくまで僕個人の体感ですが「デザインが大事になってきている」と感じます。「そんなのお前がデザイナーだからだろ」と言われそうですが、世間の流れを見ているとそう思うことが増えてきました。例えばWeb(UI)デザイナーの需要。今までエンジニア一辺倒の採用だったのがここ1年くらい「デザイナーもちょっと欲しいかも…」「いいデザイナー雇いたい」という声をチラホラ聞き始めました。また、販売する商品自体のクオリティも日本ではあんまり変な物が出回りにくくなりました。100円ショップの商品でも「これは全然ダメだ」と思うものが減り、ユニクロの服も安くてもそれなりに着れる。安くてそれなりの物が増えた結果、均質化が始まり売れるためには「他と比べて何が違うのか?どこが良いのか?」をはっきり出していかないと売り場で存在感を出せなくなってきています。そこで商品の個性をデザインで表現する、という流れも出てきたと見ています。

今後どう進んで行くのか?

今進んでいるのは企業でデザイナーを雇うケースが増えています。昔はデザイン会社に結構な比率でデザイナーがいたので偏ってましたが、現在は特にBtoCでデザイナーを採用、自社デザインを作らせる傾向が増えてきています。なのでデザイン事務所に務める比率が減ってきているように体感しています。

自社サイトで販売、お客様情報を取って分析、次の商品や販売に生かす流れができているのが、デザイナーを雇う価値が段々増えてきたのだと思います。そしてこの流れは今後も続くと予想しています。これからはデザイン事務所や広告代理店だけにデザイナーが在籍しているわけではなく、一般企業にも属してポピュラーな職種になっていくかもしれません。

ただ、企業でデザイナーを雇うというのはそんなに簡単なことでもないので、(営業みたいに毎月売上とってくる職種ではないのでホイホイ雇えない)社員数が30名以上いるような中小企業からとなってくると思います。なのでデザイナーを雇えない小さな企業にとって、これからも僕のような単発で依頼できるデザイナーも価値があるのではと考えています。最終的に自分の宣伝みたいになってしまいましたが、「デザインは発注するものでなくて、雇うもの」という考え方がちょっとずつ増えていってきてる気がしています。


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