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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

デザインで企業ブランディングをする場合はボトムアップで始めるのがおすすめ。



こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回はデザインでの企業ブランディングをする場合はボトムアップで始めるのがおすすめという話をしていきたいと思います。


デザインによるブランディング。一昔前に流行りましたね…。クレドだとかVIとかCI計画。成功事例の大企業が数社あって、あとはそれに倣えでいろんな会社がやっていたイメージです。ただ、うまくいかない企業もけっこうあって効果を出すのは難しい…、そんな感じがしています。

僕もデザイナーなんですが、正直企業ブランディングって成果を出せるかどうか難しい部類の仕事だと思ってます。大企業だと1%でもなにか改善されれば元の数字が大きい分成果として見える数字になりやすいと思うんですが、中小企業だとそれも難しいので「成果」を問われると「う~ん…。」みたいなことも多いですよね。


そこで!今回はデザイナーが現場の肌感で感じる、こうすれば企業ブランディングってうまくいくんじゃないかという考えを書いていきたいと思います。


まずは現場がいいんじゃないか

まずコレです。企業ブランディングをする際、大体はブランディングに知見のある代理店だとかデザイン事務所が経営層相手にプレゼンすると思うのですが、そういうトップダウン方式で決めると社員達は「偉い人達がなにかやってる。」くらいの他人事になりがちです。

そして他人事になっちゃうと経営層の間で承認された新しいロゴだとか会社イメージだとかクレドというのは「守らなきゃいけない新しい面倒事」になりがちです。

本来企業ブランディングは社員の一体感を出したいとか自社に誇りを持ってもらえるようにとかそういう思惑もあって(ていうか社長は社員のことを考えてやったりもするんですが)、それが伝わらず逆に迷惑なものと捉えられがちです。


そこで、トップダウンではなく現場から考えるボトムアップ方式がよいのではないかと思ってます。


具体的には…

ではどのようにやっていくのかというと、まずはデザイナーが該当企業にデスクを借りて、そこで2~3ヶ月仕事をしたらいいと思います。単純ですね…。でもそこで見えてくるものがたくさんあると思います。


例えば、まだ従業員数があまり多くなくて1フロアに全従業員が収まっているのであれば、企業ブランディングは不要かもしれません。「社員全員の顔と名前がわかる」状態であれば社員の一体感みたいなものはいりませんからね。

これが社員数が増えて、「近くのビルに新しくフロアを借りて、そこで働いている人もいる」みたいな状態になれば企業ブランディング、社員の一体感、会社への帰属意識みたいな面から「ぜひブランディングやりましょう!」となりそうです。


また、会社が新商品開発フェーズである場合、毎日開発者とかマーケ担当が熱心に仕事をしてる状態、社運がかかる新商品なんかの場合は「企業ブランディングを今するのはやめて、そのリソースを全て商品ブランディングに注ぎ込みましょう」と言うと思います。


純粋に売上や認知が欲しい場合は、企業の名前売るんじゃなくて商品売りましょうという判断ですね。


その他、会社の人間関係が悪い場合も企業ブランディングやるより、もっと社内イベントとか1on1ミーティング必死にやるとか直接的な施策の方が絶対よいので「今はタイミングが悪いですね」という判断になると思います。


このようにデザイナーが社内常駐して企業ブランディングが必要なのか?やるならどこにフォーカス当てたらいいのかの判断を、デザイン制作前に行うと現場感覚から来た制作になるので、リアルな感覚で社員に届くブランディングができるのではないかと最近よく思います。


逆にブランディングが不要な場合の判断もリアルな理由で突き止められますので、やはり現場の肌感があるというのは制作の上でも相当良い判断ができると思います。


ブランディング論の本や話は大変たくさん出ていますが、やはり問題解決は現場から。それがデザインであっても同じなのではないかと考えています。

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