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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

企業にいる「おれはすごいおじさんは迷惑」という話


こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回はをしたいと思います。


この「おれはすごいおじさん」ですが、企業にいる「デザインの実力がない40~50代のクリエイティブディレクター/アートディレクター」のことを指しています。

僕が20代の頃に勤めていた会社にいて、当時その人は40代でしたがかなり迷惑でした。そのおじさんは昔違う企業(メーカー)の制作部にいたので、クリエイティブがわかるとのことでしたが、どう考えても素人と大差がない実力で、デザインの指示も「もっと素直にデザインを作る」しか言いませんでした…。


「素直に」がシンプルに作るとか、コンセプトに沿って素直にならわかるのですが、そういう訳でもなくコンセプトを作らず方向性を示さず「もっと素直にさぁ、作ればいいんじゃない」しか言わないので大変困った記憶があります。


そもそもこのおじさんは「コンセプト」という概念もきちんと理解できていない人物だったので、企業課題→解決アイデア→コンセプト作成→デザイン作成の流れがわかっていないという特徴がありました。


なので何も示さず「とりあえず作れ」みたいなことが毎回だったので、ある時「コンセプトを示してください。何を作ればいいかわかりません」と言ったことがあるのですが、この時そのおじさんは激昂して「お前は生意気だ。おれが作れといってるのに作れないのか!」と言い出して、結局何も分からずじまい。そのほかにも自分より立場が上の人がいないところで僕含めた若手にいじめみたいなことをする、酒に酔うと殴ったり蹴ったりする、外注にもキレるという、まぁ今思い返しても良いところのないおじさんでした。


それで、こういうおじさん、レアケースだと思ってたんですが、結構世の中にいるんですね…。知り合いの若手デザイナーからこの手の話を聞くこともあるし、自分でも他の企業に行った時に見かけることもあります。


僕も当時とは違って今や年齢も中年になり、曲がりなりにもアートディレクターと名乗ることもあるので、さすがにそういう扱いを受けることはありませんが(受けても今は強気で当たりますし…)、ただ見てるだけでもいまだに迷惑だなぁと思います。



大体そういう人って実力がないので古いセオリーを持ち出しちゃうんですよね。デザインの基本の揃えるとか、自社ロゴの規定が絶対とか。そういうことを言っとけば間違いはないので若手に突っ込まれる隙は出てこないですから。


個人的にはこういうセオリーしか意見が出てこない人は難しいと思ってます。デザインも日進月歩、年々進化しているので、古いセオリーを守るだけじゃ古臭くなって会社全体が「古いデザインの会社」と思われるようになります。


この点が企業としてかなりマイナスになると思っているので、ちょっとセオリーを飛び出してるけど、面白いアイデアやデザインのあしらいがあればやってみればいいと思う派です。


それで怪我することもあると思うのですが、それでもその中から次の時代のスタンダードになるようなUIや、次のブームになるようなデザインって出てきますから。


「デザイナー」を続けるのであれば、やはりある程度の挑戦と進化は、常に続けていかなければと思います。そしてその挑戦を1番続けなければいけないのは、だんだん思考が固まってきてる僕を含めた中年世代だと思う次第です。


ちなみに僕がおれはすごいおじさんを嫌う最も大きい理由は「自分の立場を保つためにセオリーだけ言って、下の人間の良いアイデア、良いデザインを潰す」ことです。

これやられちゃうとその企業のデザイン・デザイン部は全く進化しませんからね。デザイナー以外には気づかれにくいですが、会社としてはかなりの問題点だと思います。


最近若手デザイナーにこの手の話を聞いて昔を思い出してブログに書いた次第でした。僕もおれがすごいおじさんにならないように気を引き締めてがんばらねばと改めて思います。

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