こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回は零細企業のデザイン戦略はどうあるべきか？というお話したいと思います。
デザインやデザイナーを恒常的に使ったり、雇ったりしている企業って大体大企業か中小企業の「中」の方、つまり大きめの会社が多いですよね。ネット通販とかアプリなんかの企業だと常にWEBデザイナーがいたりしますが、こちらも更新作業メインだったりします。
今回言っているデザイナーというのは、商品のメインビジュアルを作ったりする方のデザイナーを対象に考えています。そんなデザイナーを零細企業は取り入れるべきなのか、はたまた必要ないのか今回ちょっとお話していこうと思います。
結局必要な所だけスポットで使うのが良いはず
最初に結論ありきで書いてしまいましたが、零細企業がデザインを使うのは新商品ができた時や大々的に商品を見せたい時（展示会やランディングページ）だけでいいと思います。
なぜスポットの使用だけで恒常的に使う必要がないのかというと「スケールメリット」が関係しているからです。
先程書いた「大企業は恒常的にデザイナーを雇ってデザインを作っている」話は、裏を返せば「デザイナーがデザインを作り続けるメリットが企業側にある」からです。
具体的に言うと大企業のネット通販であれば1日にユーザーアクセスが何千とあります。そして購入率もそんなに低くないはず。そうなるとデザイン変更による売上の上昇が1%や2%でも大きな数字になっていきます。例え1〜2%の改善でも意味がある、そういう理由がデザイナーを雇える理由になっているのです。
でもこれが零細企業だとどうでしょうか？
たかだか1%や2%の向上のためにデザイナーを雇う事は出来ないでしょう。零細企業では大企業のようなスケールメリットは見込めないはずです。これが零細企業がデザインを使うのはスポットで良いという理由です。
でも使いどころではしっかり使った方が絶対良い
デザインを使うのがスポットで良いという事がわかったところで、今度は逆に「使った方がいい場面」の話をしていきます。こちらも先に書いたように「新商品ができた時や大々的に商品を見せたい時」はちょっとお金出してデザイナーにメインビジュアルを作ってもらった方が良いと思います。
理由はカンタン。「素人で売れるデザインは無理だから」です。僕の経験として零細企業でありがちなのが、「デザインの専門学校行ってた従業員（就職でデザイナーにはなってない）に作らせる」や「趣味で絵を描いてる社員に作ってもらう」や「デザイン専門学校の生徒に無償でやってもらう」などがありますが、この場合センスとかデザイン性がどうのこうのの前にそもそもデザイン力がないので、すごく素人っぽい物が出来上がります…、100%と言っていい確率で。
自社内では「素人の割には良く出来てる」という事で褒められる事もあるかと思いますが、なんの関係もないお客様が見ると「いかにも素人が作った田舎っぽいデザイン」と思われる事がほとんどで、それだけで敬遠されがちになってしまいます。
やはりデザイナーというのはデザイン力だけでひとつの職種になるくらいですから、そこは専門分野だと認めて思い切って依頼した方が結果は良い場合がほとんどです。
私のところでも初めてご依頼いただいた企業様から「反応率が違った」や「いつもとは違うお客様が来た」とのお声もいただいていますので、多少お金はかかりますがかける所はかけた方が良い結果に結びつきやすいです。
せっかくの新商品、売れる方へ進んだ方がよいのではないかと思います。
零細企業のデザイン戦略はデザインを作る所と作らない所でメリハリを持たせる
という事で今回は零細企業のデザイン戦略はどうあるべきかについて書きましたが、やはりデザインを作る所、作らない所、しっかり見極めて「出す所は出す」が一番だと思います。
私の所でも色々とご相談いただいてますが、やはりデザイン依頼が来るものは、「投資家向けの大規模なプレゼンテーションがあるので商品ビジュアルを作りたい」や「絶対に成功させたいイベントがあるのでデザインを作りたい」といった、「ここぞ！」の場面でご依頼いただくことも多いです。
ちなみに Half Moon Journey ではデザイン制作前のそういったご相談もお受けしておりますのでお気軽にご連絡ください。
ということで今回のお話は以上となります。デザインも要所で使えば思いがけない効果を生む事もありますので、大事な場面ではぜひ検討して、経営や売上の向上につなげていただければと思います。
