僕のようなデザインを作っているデザイナーだと、つい「デザインは大事だ!」と言いたくなります。無論まわりのデザイナーも「デザインは大事だ」と思っている人がほとんどというか、全員だと思います。そもそも「デザインなんかどうでもいい」というような人が倍率がそこそこ高いデザイナーになりませんし…。
ただ盲点になっていると思うのはデザイナーは作ったデザインが掲載される「媒体」にあまり詳しくないケースが多いということです。大手代理店のデザイナーならば大きな媒体を扱ったり、媒体専門の職種があったりするのでちょっと違ってくるのではないかと思っていますが、中小の代理店やデザイン事務所なんかだと媒体に興味を持つタイミングがないように思います。そこで自分への戒めも含めてはっきり言います。
「媒体は大事だ!」
もう間違いないですね。どんな大事な主張も凝ったデザインも、まずは多くの人に見てもらわなければ始まりません。伝わりません。そしてある程度の人数に見てもらわないと反応率がわからないので、人気だったのかそうじゃないのか次回以降に活かすための数字も分析できません。とても良い商品がある、素晴らしい主張がある、素敵なデザインがある、それらは全てターゲットとなるお客様に見ていただいてからの話です。そのために媒体はとても大事です。
媒体選びに関して中小・零細企業は社長が考えているケースがとても多いように思ってます。媒体予算は高いので決済を考えた時に社長になるというのと、媒体を考える時にビジネスモデルと紐づけて考えることが多いので結果的にそうなってしまうのかなと思います。ただ、そうなると媒体について真剣に考えるのは大体「社長」だけ。世の中ほとんどの人が媒体について考えるケースがないのではないかと思っているのです。ビジネスを広げよう、大きくしていこうとする中で絶対に必要で、なおかつ高い金額を取られることも多い「媒体」、もう少し多くの人が興味を持ってもよい分野なのではないかと思っています。
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