top of page
執筆者の写真halfmoonjourney 小川

企業内部でデザインを作るからわかるものもある



ここ1~2年、仕事のスタイルを広告代理店やデザイン事務所型のスタイルから、業務委託で仕事するスタイルに変えてから「ここが優れているな」と感じたものがありましたので今回その部分を書いてみたいと思います。

まず、広告代理店やデザイン事務所型の仕事スタイルというのは、企業からキャンペーンやブランディングなどの仕事を依頼されてから制作する「1回ごとの発注」のことです。お得意様であっても都度発注という感じですね。また2~3社呼ばれてコンペになる仕事もあるかと思います。

上記のスタイルは前から続くデザイン制作のやり方なので、慣れてたり当たり前に感じるデザイナーも多いかと思います。これに比べて業務委託で仕事するスタイルの方が「優れているな」と感じる点は「社員に近い扱いになる」ことです。

社員に近い扱いというのは、企業内に席を設けてもらってそこで仕事したり、まとまった期間そこで仕事する契約になってたりということです。こうなることによってデザイン事務所型のスタイルとは違うやり方ができるようになったなぁと思っています。


1番大きな部分で言うと、企業の全体を見ながら個別のデザインが作れる点でしょうか。

先述した通り、デザイン事務所型だと1回ごとの発注になるのでキャンペーンだとかブランディングだとか、与えられたひとつの仕事を一生懸命やる、と言うことになります。これに比べて業務委託型だと長い期間会社にいるので、「今回のキャンペーンは企業全体の動きの中でこの位置」だとか「企業イメージがあるのでキャンペーンはこの辺までが落とし所」みたいな、長期的視点も見えるようになります。

また、デザイン事務所型は毎回結果を出さないと次に呼ばれるかどうかわからないのでどうしてもピンポイントでの成果が欲しくなってしまいます。仕事上どうしようもないのですが、やはり「1回にこだわる」と近視眼的になりがちです。


他にも商品詳細、今後の企業の戦略、競合他社と自社の位置付けなど、社外には見せれない物も見れたりするので、その辺でデザインを作る前提の情報量が違ったりと、この辺りもデザインに大きく影響を与えるかと思います。


自分でもやってみてから初めて違いに気付きましたがデザイン事務所型と業務委託型、ただの仕事の形態の違いのようで実は全然違っていることも多く、この長期的視野とデザイン制作前の情報量で随分正確なデザインを作れるようになったなと感じています。

閲覧数:2回0件のコメント

Comments


bottom of page