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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

良いデザインを作るには時間がかかる



ここ数年デザインができるまでに「時間かかるなぁ」と思うことが増えました。僕も若いと言える年齢ではないので、肉体的な部分もあるのでしょうが、それでも時間かかるなぁと思います。ただ、実際にかかった時間を後から見てみると割と想定内というか「このくらいかかりますよね」的な感じだったりもします。結局何が言いたいかというと「時間かかるのはしょうがない」ということです。



デザインは想定に使う時間が多い

それではデザインを作るにあたって一体何に時間が取られているのかといえば「想定」です。メインビジュアルであれば資料を読み込んで「こんな感じかな」と方向性を決めること。webであれば同じく方向性やトンマナの決定、レスポンシブであればどう変化させるかとかコーディングについての思案。UIであれば前後のページ遷移やコンポーネントなど、どのデザインを作るにあたっても手を動かして作業する前までが結構長いです。ちなみに僕は方向性を決めるまでが長いです。


そして想定の時間が終わった後にはじめて手を動かすのですが、これでデザインができる訳ではなく、僕は一旦作った物をボツにして、ボツにしたデザインを元に本当の方向性が決定する場合が多いです。まぁ…2回作ってる感じですね…。

一見無駄なように見えるこの作業、実は結構エビデンスありまして一昔前の超有名アートディレクターなんかもインタビューや雑誌などで「2回作る」とおっしゃっていた方が複数いました。デザイナーと言えども脳で考えたことを視覚化(一回作って見る)ことによってはっきりと方向が定まるのでしょう。デザインはこういう想定とか思案する手を動かす以外の作業が仕事の5割なので、まぁ時間かかるというのは仕方ないかもしれません。


時間がなくても良いデザインはできる!

その昔、デザイナー職がブラックだった時代に僕は新卒としてデザイナーになったのですが、当時デザイン事務所の社長とか広告代理店の営業とかは「時間がなくても良いデザインはできる。出来ないのはお前が仕事できないからだ。」と言って、かなり無茶苦茶な仕事をさせる事が結構ありました。叩いて叩いて本人の意思を無視して無理やり働かせてやろうという事です。そうすればクライアントの無茶な要求に応えることができるし、長時間労働してもらった方が都合が良い。果ては「俺があの生意気なデザイナーに仕事押し付けてやったぜ!」と豪語する人もいる始末でした。嫌な時代でしたね…。


さて、本題。「時間がなくても良いデザインはできる」は現在の僕の考えとしては多分無理なんじゃないかと思ってます。

コンセプトがズバッと一発で決まれば短い時間で完成することもあるのですが、毎回そんなに都合良く進むわけもなく、大抵の場合は長い思案と良い解決策が出ないという苦悩の末にコンセプトが生み出されることが大半です。そうして時間がかかって生み出され、「想定」の時間も長く検証用のデザインが何パターンも作られた後のデザインというのはほとんど「素晴らしいデザイン」になっていると思います。僕のデザイン歴を振り返ってみてもそうですが、真剣に考えて悩んで時間をかけたものというのは、その分だけ良い出来でありました。これってデザインだけの話だけじゃなくて、学生時代の部活だったり真剣に取り組んだことでもそうじゃないでしょうか。やはり人間の1番の長所は「考えること」。努力の時間は裏切らないのではないかと思います。



ということでデザイン作るの時間かかるというお話でしたが、時間がかかって然るべきかもしれません。単純作業なんかは短くした方が良いですが、考える時間はある程度長い方が良い気がしています。結局「良い物には時間がかかる」という当たり前の考えに帰結しました。

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