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執筆者の写真halfmoonjourney 小川

農産物の簡素な商品パッケージの理由を探る。簡素でもとても良いデザインの場合もあるよ。



こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回は簡素なパッケージでも良いデザインの場合があるよというお話について書いていこうと思います。


農産物のパッケージでほとんど商品が丸見えであとは商品名だけ書いてある、みたいなかなりシンプルなパッケージってありますよね。あれ、ほとんど何もしてないように見えて実はきちんとデザイナーが入ってる良いデザインの場合が結構あります。

なぜそうなってるかというとデザイン的に計算された目論見があったりするのです。今回はそんなデザインを簡素に、シンプルにする理由について考えていきたいと思います。




理由その1.商品に自信がある場合、「過剰にデザインしない」というデザイン方法をとる

まずはこれです。デザインを作る上でまず打ち合わせをおこないますが、「話し方からしてこれは商品に自信があるな」と感じる商材であることが時々あります。その時にはデザインでも堂々と行こうと方向性を決め、デザインで商品の邪魔をしない、余計な事をせずデザインは脇役で、というデザインの作り方になります。

そうなると商品がきちんと見えて、なおかつ商品名が見えて、みたいなデザインになって上記のように簡素に見えるパッケージになったりします。

自信があるからこそ周りを気にしない、ありのままでやっていける、俺の姿を見たらもうわかるだろ?的な、人間でも自信を持った人は飾らなかったりしますが、デザインにおいても同じ事です。

Local Garden(https://thedieline.com/blog/2013/7/15/local-garden.html?)



理由その2.そもそも自分の口に入る食品は自分の目で確かめて買いたい習性がある

これも大事な理由です。人間自分の口に入る食材は無意識のうちに「目で見て確かめたい」習性があると思っています。特に鮮度が関係する野菜、肉、果物など。スーパーの売り場でも野菜や肉はほとんど自分の目で見て確かめられる物が多いですよね。あれも自分の目で確かめたい要求に応える作りだと思います。

なので農産物のパッケージでも商品がよく見える物はある程度この習性を意識して「鮮度見たいよね」の要望に応えていると思います。

fru&tube(http://www.fruitube.es/verdura.html)



理由その3.農産物そのものを想起させるイメージ作りもある

パッケージデザインにおいてもイメージ作りは重要です。どう作るにせよある程度「それっぽいカテゴリの感じ」をまずは出して、パッと見た瞬間に「あれは農産物だな」と頭で理解してもらう必要があります。なのでそれっぽく作るためにも農産物のイメージに寄せる必要があります。

農産物のイメージってなんだろう?と考えた時、例えばキウイ。大体商品がそのまま置いてあってブランド名のシールが貼ってあるだけですよね。メロンやマンゴーもそう。ネギであれば透明の細長い袋に入って商品名だけ書いてある。

つまり農産物のイメージって「野菜そのまんま置いて販売してる」なんです。だから農産物の新しいパッケージ作る時もある程度簡素にしてよく商品が見えるようにしてそのイメージに近づけてるわけです。そうすればパッと見で「あれは農産物」と理解してもらえますからね。


subscriptionboxsociety.com(https://subscriptionboxsociety.com/b/blue-apron/blue-apron/)




以上、今回は農産物の簡素な商品パッケージの理由でした。何もしてないようなパッケージに見えても、デザイナーが入れば色々な戦略を考えて緻密にデザインしているものです。農産物のパッケージなら何もしなくていいやではなく、きちんとした目的を持って敢えて「何もしない風」なのか、「きっちりパッケージデザイン」なのか戦略がある事が重要です。皆様もその辺りを意識してデザインを考えてみてください。



デザイン会社 Half Moon Journey ではZOOMなどを使ったオンラインミーティングでデザインの相談を承っております。デザインについてお悩みの際は下記お問い合わせより「オンラインミーティング希望」とご記入の上ご連絡ください。

https://www.halfmoonjourney.com/contact

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