千葉県柏市にある「手作り科学館 Exedra」様のロゴを作成させていただきました。
ここは科学コミュニケーターの羽村さんと東大の大学院生らが中心となって自分達で
空きアパートを改装、科学館へと作り替えました。
現在の展示は化石やタコの標本など「理科の修学旅行」と呼ばれる
Exedraが主宰する小学生を対象とした自然体験活動を通じて科学に親しむ
理科実験・体験教室で採集してきたものが中心となっています。
実はここの代表の羽村さんとはひょんなことからお会いした仲なのですが
かなり頭の良い方で(僕は天才だと本気で思っています)
「ちょっとこれからも会う機会があったらいいなぁ」と思っていた方でした。
そんな方のロゴを制作させていただけたので誠に光栄なことです。
デザイン的なお話をすると、まず「科学館に来てもらいたい」ことを
念頭に置いて制作しています。
一般的に「科学館」というと、とっつきやすい施設ではないので
そこのハードルを下げるように親しみやすいタッチにしています。
また、「手作り科学館」の名前通り、日本科学未来館だとか
多摩六都科学館のように大規模でお金をたくさんかけれる科学館ではないこと、
市民の方に気軽に来てお話できるような場にしてもらいたい理念があること
などからも親しみやすいほうが良いと判断しています。
先述した小学生向けの「理科の修学旅行」や定期的な講座もあることから
やはりここは「まずは来てもらう」ことを第一に想定しました。
次にExedra(エクセドラ)の名前の意味なんですが、古代ヨーロッパで
貴族達が円形に並べられた石のイスに座って自然の摂理などを議論したことが
エクセドラの由来だそうです。
このエクセドラのように科学館に集まる人達が、議論を交わしながら
それぞれの考えや自然に対する理解を深める場所に育てていきたいと考えて
手作り科学館「Exedra(エクセドラ)」になったそうです。
というわけでロゴも宇宙を人達が囲むイラストになっています。
1番下のキャッチコピーもカーブがついているのはエクセドラを意識してのことです。
またキャッチコピーの「たまには科学を囲んでみよう」も
「囲む」の文言が同じくエクセドラを意識しています。
「たまには」も付く事がポイントで、科学館だけど「とりあえず来て!」と
気軽に言えそうな感じを、と思って「たまには」が付いています。
こういった「気付かなくてもいいよ」というところからも自然にアプローチしてます。
この辺、デザイン的にはたぶん大事な箇所かと思います。
最後にグッズ展開しやすいように1色で作っています。
今後ノートや定規、ボールペンなど科学に必要そうなグッズやイベントでの掲示など
色々な場所でロゴが必要かと思ったので、汎用性のある1色での制作としました。
純粋に扱いやすいと思います。
以上、いろいろと書いてしまいましたがぜひ一度
お時間のある方は行って欲しい施設です。
よろしくお願いします。
手作り科学館 Exedra
◆ 所 在 地 |千葉県柏市末広町9-6 柏嶋屋荘
◆ 開 館 日 |毎週土・日曜日
◆ 開館時間|午前10時~午後5時
◆ 連 絡 先 |info@exedra.org
◆facebookページ
https://www.facebook.com/DIYmuseum.Exedra/