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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

コピーライターへの憧れ


最近いいキャッチコピーを2本立て続けに見ました。

1つはキリン 氷結のバカ殿様を使ったコピー「エラくなったらおしまいだぁ。」、

もう1つはカロリーメイトの「まず、うなぎを完食できる元気がほしい。」

2本ともみんながなんとなく思ったり考えたりしてることだけど、

表層の意識レベルには出てきていないものをきれいに掬い取ってて、

なおかつそれが広告する商品ともきちんと符合していること。

ああ、さすがコピーライター。

素敵だなと思いました。

ただ、僕がコピーライターのことを「いいな」と思う理由は別にもあります。

それは「デザイナーよりコピーライターのほうがビジネスに近くて、

夢見がちなデザイナーではない、きちんとした広告を立てれる人が多い。」からです。

僕のような業界の端っこにいるデザイナーではなく、

きちんと広告業界の中央にいる人に聞いたのですが、

クリエイティブディレクターは大体コピーライターがなる。とのこと。

まぁ、クリエイティブディレクターと言えば職能的にはクリエイティブとビジネスを

つなぐ役割ですので、それはビジネスに明るいほうがなりますよね。

さらに、最初にコンセプトを立てて、スタッフにわかりやすく説明する「コンセプトワード」を

作るのもコピーライターの仕事になってるとのこと。

この2点のできごとを聞いて僕は悔しいのと「コピーライターってちゃんとしてて立派でいいな。

それに比べてデザイナーは夢見がちでビジネスのことをわかろうともしていない人が多いよな。」

とぼんやり思いました。

僕はデザイナーを志して会社や個人でデザインをやっていく中で「結局売れなきゃしょうがない。」

ということを自然に思うようになりましたが、世のデザイナーはまだまだデザインを「アート的」に

見る人も多いらしく、ことビジネスについてはほとんど勉強していない印象があります。

でも僕は同じだと思うのです。

「広告」という販売促進活動はビジネスです。

それに関わるコピーライターもデザイナーも立場としては同じはずです。

なのに一方のコピーライターはマーケティング等も含めて勉強しているのに対し、

デザイナーは「デザイン」という領域の外については勉強していないのではないかと。

僕はデザイナーももっともっとビジネスに興味を持って欲しく、

また勉強もできたらとても素敵だなと思っていますし、

もっともっとデザイナー出身のクリエイティブディレクターがたくさん出てきたらいいなと思っております。


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