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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

業務や商品でデザインを取り入れたほうが良い場合の判断について


よく商品やサービスでパッケージをちゃんとしたデザイナーに頼んだほうがいいのにな、

もったいないなと思う商品に遭遇します。

逆に、担当者は「こういうデザインにしたい!」と意気込んでいるけれど

「特にデザインの変更など必要ないな」と思うことも時折出てきます。

この問題、デザイナーはすぐに判断つくと思うんですが、よく考えると一般の方には

判断がわかりにくいのではないかと思い、僕の考えるデザインを入れたほうが良い場合、

いれなくてもいい場合を描いてみたいと思います。

【デザインを取り入れたほうが良い場合】

・商品が自信を持って「良い物」と言える場合

長らく日本は「良い商品を作っていればお客様も気付いてくれる」という職人みたいな考えが

美徳とされてきましたが、実際にかなり良い商品を作っても世の中に宣伝しない限り

ひっそりと消えていく可能性は高いと思っています。

この辺りの感覚は経営者でないとわからないのではないかと思いますが、

「良い商品を作る→広告する→営業も頑張る」

が1セットでようやく世間に「あの商品は良い物だ」と気付かれるパターンが大多数だと思います。

胸を張って良いと思える商品ができたら自慢しましょう。

広告しましょう。発信しましょう。

どんなに良い商品も知って使ってもらわなければ存在しない物同然です。

使ってもらわなければそれが良いかどうかすらわかりませんからね。

どんなに優れた製品もまずは世の中に認知してもらってからです。

・使用方法が難しい商品の場合

これもデザイナーを取り入れたほうがいいです。

商品を買ってくださるお客様は基本的に買う前の段階ではそんなに商品に興味がない場合が多いです。

そこで使用方法が難しかったりすると、商品説明の途中で面倒になってポイッと商品を置いて

帰るケースもしばしばです。

こういった場合デザインを取り入れてイラストや写真などビジュアルで分かりやすく表現する、

楽しいイメージを作って興味を持ってもらい、商品説明を最後まで読んでもらえるようにしないと

機会損失が多い気がしています。

・まったく新しい商品の場合

商品そのものがまったく新しい商品で世間に価値を問うような物の場合、

最初お客様はその商品の価値を理解していないはずです。

この場合も興味が薄いのでお客様に商品価値を理解してもらえるまで付き合ってもらえるか

かなり微妙です。

こういった時もデザインで最初に「この商品を使ったらこんなに生活が豊かになる・便利になる」

といったイメージ訴求をして相手を引きつけておいてから商品説明をしないと

最後まで話を聞いてもらえないことになると思います。

【デザインを取り入れなくてもいい場合】

・担当者が好みで「こういうデザインがいい」と言って、具体的なデザインまで

自分で考えている場合

これは担当の方の趣味ですね。

実際にデザインを作る場合、経営者や担当者の意見を聞きつつ、マーケティング的な要素、

ブランディング的な要素を総合して作るので、デザイナーも好き勝手デザインを作れる訳ではありません。

デザインの素人の「こうしたい」という意見は純粋に「好きな見た目」である場合がほとんどなので

それが市場に受け入れられるかどうかは全く別の話になります。

そしてこういった「個人の趣味」を仕事と呼ぶかどうかはわかりきっていることです。

・現在のデザインが既に悪くない

これは当たり前ですね。デザインが既に市場に評価されている場合、

デザインを変えることはむしろリスクになるケースが多く慎重な判断を要します。

ブランディングで起きることが多いですが、

デザインが評価されているけれども、なんか古いデザインになってきた

場合は判断が難しくなることが多いです。

・商品の売上規模が小さい

この場合はデザイン費が売上を圧迫する重荷になることもしばしばなので、

「とりあえずデザインはいいんじゃないですか?」と言うこともあるケースです。

やっぱり製造原価・人件費・地代家賃などなどが全て乗っかって

そこから利益を作り出すことが使命である商品の重荷にしかならない場合は

無理にデザインをやる必要はないと思っています。

ただ、今は売上は小さいけれど、将来市場規模が大きくなると予想していたり、

今後の主力商品に育つと思っているような有望株である場合は

投資と見込んで積極的に最初の段階からデザインを取り入れたほうがいいと思います。

以上、まだいろいろ書きたいことはありますが、

あんまり長くなるのもどうかと思うのでこの辺で。

なにか判断のつかないような商品で、ご相談あればご連絡ください。


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