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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

デザインを作る際は「その商品らしさ」を考えよう。それが良い商品デザインになります。



こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回はデザイン制作の際に考える「その商品らしさ」を考えることについて書いていきたいと思います。


デザインというと「クリエイティブなものを作る」とか「自由で斬新な発想」とか「見た事ない新しいものを作る」とか、そういう風に言われる事も多いですが、僕はこの手の話はデザインに詳しくない方がイメージでしている話だと思ってて、デザインを作る事はもう少し普通の作業です。


広告営業サイドで営業する時にどうしてもこういったクリエイティブっぽい言葉を使って新しく見せて仕事取ってくる都合もあるのでしょうがないですが(今現在はDXとかも使ってますね)、僕自身としてはデザインの本質から少しズレてしまうし、いかにも「アーティスト」な感じが安っぽくなってしまって苦手です。


ではデザインを作るってなんなのか?と問われると「商品のことを突き詰めて考える」ことがデザインでの本質的な作業になると思ってます。

(デザイナー界で有名な佐藤可士和さんも「答えは商品の中にある」と雑誌やTVなどで答えていますが、僕も同じだと思ってます。)



結局それしかないはずです。そもそも商品を離れて自由な発想でデザインを考えたら誇大広告になりますしね。(商品関係なくなっちゃいますからね。)それに商品を考えないデザインなど商品をちっとも考慮しない訳ですから、クライアント企業からしてみればすごく迷惑な話。はっきり言って商業デザイナーとしても失格です。


なのでデザインを作る際は「商品のことを突き詰めて考える」ことが正解だと思ってやっています。デザイン対象となるその商品が「一体どんな物なのか? 特長は? ほかの商品となにが違う? ストーリー性はどんな感じ?」これらをまっさらな気持ちで考え直してみる、自分がどんなイメージで商品を見ていたのか、「商品の再構築」をすることでデザインってできてきます。



例えば僕の作った暑中見舞いを元に「商品の再構築」を考えてみる




ちょっと古いですが僕が2016年に作った暑中見舞いを元に考えてみます。そうです。ラジオ体操カードですね。なぜこうなったか「商品の再構築」の部分をお話します。

この場合、商品の再構築とは「暑中見舞い」そのものが商品にあたります。なので「暑中見舞いとは何か?」を突き詰めて考えていくことになります。


暑中見舞いとは季節の挨拶で自分の無事を伝えたり、相手へ暑い夏も元気に過ごして欲しいという気遣いの為に存在するものですから、この「そもそも暑中見舞いとは…」という部分に自分なりの答えを改めて見出します。

なのでこの年の暑中見舞いの答えとは「ラジオ体操カード」だったようですね。



・(暑中見舞いの要件)挨拶で自分の安否を伝える→→ラジオ体操カードでの表現→→暑中見舞いを送る事そのもの・中面ページで自分の近況を文章で語る


・(暑中見舞いの要件)相手への健康への気遣い。酷暑もどうかお元気でお過ごしくださいという気遣い。→→ラジオ体操カードでの表現→→ラジオ体操でもどうですか?という提案


一見面白いように見えてきっちり暑中見舞いの要件をデザインで満たしています。

また、これを受け取る世代はみんな子供の頃にラジオ体操カードを持って、毎朝公園に行ってた思い出があるはずなので、興味のフックとしても十分で、「商品の再構築」と「デザインの面白さ」を両立できたので、こういうカードになった訳ですね。



という事で、上記のような事が「商品の再構築」になります。作業としては大変難しく、デザインする前にかなりの時間を要しますが、これができていないとデザインとは呼べないですし、この部分に時間をかけて考える事こそ、その商品らしさそのものができていく過程になります。


この部分をきっちり考えれば自然に良いデザインになりますし、商品らしさも全面に出ます。グラフィックデザインとして正解のデザインを作る事ができると思います。

今回は難しい説明となってしまいましたが、商品のためにも作る機会があればぜひチャレンジしてもらいたいです。



デザイン会社 Half Moon Journey ではパッケージデザインなど各種デザインのご依頼を承っております。ご興味のある方は下記WEBサイトより概要をご覧ください。

https://www.halfmoonjourney.com/package


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