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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

パッケージデザインでよくある指示。「目立たせる」は絶対ダメ!「なぜ目立たせたいのか?」をよく考えよう。

こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回はパッケージデザインでよくある指示の「目立たせる」がなぜ悪い指示なのか?について書いていこうと思います。



デザイン案を出した後に「何か修正ありますか?」とお伺いしてから色々な修正が来ますが、その中で最も悪い修正指示が「目立たせる」です。

なぜこれが悪い指示なのかというと、ズバリ「悪化するだけで意味がない」から。昔からこの手の指示はデザイナーから相当嫌われています。下記に悪化して意味がない理由をまとめてみました。


その1.デザインバランスが変

まずはレイアウト上のバランスです。デザインはデザイナーが時間をかけてアレコレ考えて作っている物なので、デザインバランスはかなり緻密に作られています。そこに「目立たせる」だけの指示が来ると、いきなり1つだけどーんと大きくなったり突飛な色が出てくるわけです。これ、普通に考えて変になってますよ! 1つだけに集中して考えていて周りが見えていません。


その2.目立たせるってつまり何がしたいのか?なんとなく言ってないか?まずはそう思った理由を考えるべき

なぜ「目立たせたい」と思ったのかをよく考えてみましょう。みんなに見てもらいたい?アピールしたい?理由をよく考えてそれをデザイナーに伝えてみましょう。みんなに見てもらいたいなら目立たせるだけが手段ではないはず。周りを小さくして相対的に大きく見せることもできれば、枠を作って目線がいくようにもできるしやり方は色々です。「目立たせる」だけの指示は安直なので、まず「なぜそう思うか?」を考えてみましょう。本当の理由が見えてきますよ。


その3.目立たせたって見てくれないよ

そしてこれです。「目立たせる」指示が最も意味ない理由は「目立たせたって誰も見てくれない」からです。例えば目立たせたい意図の物って街の中にすごくたくさんあります。パチンコ屋の装飾なんかそうですよね。文字がどーんと大きくのって、赤色で派手に装飾してあります。まさしく「目立たせる」を地でいってる訳ですが、パチンコ屋でみんな立ち止まってしげしげと装飾を眺めていますか?いませんよね。そうです。「目立たせる」って意味ないんです。


人間は見たい物を見る生き物です。だからパチンコ屋のように派手に目立たせたって見たくない人は全く見ません。文字を大きくしたって色を派手にしたって意味ないんです。本当に効果を上げようと思ったら興味のあるお客様に向けて商品の素敵な特徴を見せる以外の方法なんかないんです。

だから「目立たせる」って本当に悪化するだけで意味がない修正指示です。



以上、今回は「目立たせる」は絶対ダメ!という内容でした。クライアント様で気軽に「目立たせる」って指示を出されている場合もかなり多いですが、本当に商品を売りたいのであれば控えたほうがいいやり方です。大事なのは「どうしたいのか?」をよく考えて言葉にすること。見た目や感覚で物を考えないことです。

これらを守って良いパッケージデザインを作っていきましょう!

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