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  • 執筆者の写真halfmoonjourney 小川

パッケージデザインを自分で作るならこう作る。グラフィックデザイナーが教える商品パッケージの作り方 。



こんにちは。東京都・埼玉県の中小企業様向けにデザイン制作をしてます文京区のデザイン会社 Half Moon Journeyです。今回は自分で作る場合のパッケージデザインの作り方のお話をしたいと思います。


僕は普段デザイナーとしていろいろなデザインを作っていますが、零細企業や個人事業者様から「パッケージ作りたいけど予算が…」みたいなお話を聞くことがあります。僕としても本当は作りたいけどどうしても予算が合わないパターンですね。そこで今回はそういった方たちのために少しでも役立つように、パッケージデザインの作り方をお伝えしてみたいと思います。

プロのデザイナーと同等の物を作るのは難しいですが、デザインの基本などをお伝えしてコンセプトや狙いから外さないデザイン制作方法をお伝えします。商品のパッケージを考えていて、自分で作ってみるよという方の参考になればと思います。



(作り方1)まずは箱の形状・サイズを確認しよう

まずは何よりここから。パッケージのサイズを確認しましょう。基本的にダンボールなり袋の形状なり資材屋さんの既製品サイズからパッケージを選ぶことが多いと思います。なのでこの形・サイズをしっかり把握!なぁなぁで進めると後から「ちょっと形が違う!」なんてわかってせっかく作ったデザインがやり直しになったりします。そうならないようにサイズはきちんと把握してから作業しましょう。


(作り方2)デザインを作る上で商品のコンセプトを確認

次にデザインを作る上で商品のコンセプトを考えてみましょう。例えばお茶のパッケージならどんなお茶なのか?新茶でみずみずしければそのイメージを表現できるように。良い産地のお茶ならその産地の風景でもいいかもしれません。とにかく商品の良さを伝える所から発想してデザインを考えてみてください。

よくあるのが「私はこれがかっこいいと思う」や「こういうデザインを作りたい!」といった「自分のアイデア」から発想するのは絶対ダメ!そのアイデアは「あなたが良いと思うもの」ですが、商品を買ってくれるのはお客様です。お客様に響くデザインを作るためにもグッと自分を抑えてあくまで「商品の魅力がお客様に伝わるデザイン」を考えてみてください。


(作り方3)イメージに近いデザインを探してみよう!

さて、商品コンセプトを確認できてどんなデザインが良いか考えたら次はリサーチです。自分の想像したデザインに近いイメージの物を探してみてください。同じようにパッケージデザインの中から探してもいいし、webサイトでもいいし、チラシでも。とにかく自分の作りたいデザインのイメージに近いものを探してみましょう。

デザインもマラソンと同じで最初にゴールが見えてないとなかなか作りにくいものです。参考になるデザインを見つけて「ああ、自分はああいう雰囲気のものが作りたいんだな」と思えると急激にデザインが作りやすくなります。この過程はデザインが具体的に作れるかどうかの重要な部分ですので、ぜひ参考になるデザインをたくさん見つけましょう!


(作り方4)いざ実践。デザインを作ってみよう。

コンセプトが確認できてどんなデザインを作るのかの参考まで見つけたらいよいよデザイン制作開始です。イメージに近いデザインの雰囲気を作れるように頑張ってみてください。ここではポイントは2つ。1つはイメージに近いデザインをそのまま真似しない事。パクリになってしまいます。あくまで「雰囲気が似てる」事を確認して、デザインとしては別のものを作りましょう。2つ目はデザインを構成する要素が自社商品であることです。先程例に出した「お茶」ならば、構成する要素はお茶の葉っぱとか急須とか商品がわかるものと、訴求ポイントが「産地」ならお茶畑、みずみずしさがポイントなら「お茶のしずく」とかそういった物でデザインを構成する事です。この2つを守りつつイメージに近いデザインを作るのは実は結構難しいのですが、ぜひチャレンジしてみてください。


(作り方5)できた物を俯瞰してみてみよう!「こうしたい」修正ポイントがあるはず

作り方4のデザインができたならそのまま1日おいてみて、翌日に冷めた目でみてみましょう。「昨日は最高の物ができた!と思ったけど今日はなんか違う」だとか「もうちょっとこうしたほうがいい」などの改善点が出てくるはずです。人間1日置くと不思議なことにデザインを俯瞰して見ることができます。これらを元に改善点を修正していってみてください。


(作り方6)デザインの完成!印刷所に送ってみよう

修正ポイントの改善も終わったらいよいよデザインも完成です!ここまでくるのはきっとかなり大変だったはずです。お疲れ様でした。それではいよいよ完成したデザインを印刷所に送りましょう。印刷は専門的な要素も多いのでぜひ印刷所の方とお話しながら入稿データを作ってみてください。1人ではちょっと難しいかもしれませんが、印刷所の人に聞きながらデータを作ればなんとかなると思います。なんとかならなくても大丈夫。その時は印刷所の方に印刷用のデータにしてもらえるはずです。


(デザインを作るのに必要なツール)

デザインを考える際は鉛筆と紙で大体のラフスケッチを描いてみてください。いきなりパソコンでやるよりまずはラフスケッチで大まかに作ってみた方が作業は早いですよ。それができたらAdobe Illustratorというソフトで作るのが一般的です。(7日間無料の体験版もあるのでそれで作るといいかも。)Illustratorであれば印刷所も対応しているので、入稿時もスムーズです。



以上、自分で作るパッケージデザインの作り方でした。デザインは簡単なように見えて自分で作ってみるとなかなか大変な分野です。お作りになる際は時間に余裕の時にチャレンジしてみてください。

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